制振装置

皿バネの特性を活かし地震の揺れを低減します。

地震が多い日本の建物は免震や耐震、制振といった地震の揺れへの対策が必要です。
大同精密工業では、皿バネを活用した制振システム「ブレーキダンパー」を大林組との共同開発を行いました。

制振とは、地震による揺れを吸収し、さらに揺れによる歪みを素早く戻して建物の損傷を軽減させようとするものです。
地震などの揺れが起きた際、建物はある程度までは揺れに耐えますが、一定値を超えた場合は揺れに応じて建物を変形させることで建物の損傷を回避します。

ブレーキダンパーは走行中の自動車がブレーキをかけたときのように、ステンレス板と摩擦板の間で生じる摩擦によって揺れを吸収します。
制振装置にはオイルダンパーやアンボンドブレースなどがあり、アンボンドブレースは1度の揺れで坐骨し、取り替えが必要ですが、ブレーキダンパーはメンテナンスの必要がなく、大地震などで揺れが度重なっても損傷しないため取り替える必要がありません。

新築建物だけでなく、既存建物の制振補強にも活用でき、虎ノ門ヒルズや熊本城の復興、関越自動車道の陸橋などで採用されています。

（株）大林組リンク先

皿バネや薄板、表面処理など当社の技術によって高精度を発揮しています。

大同精密工業では、ブレーキダンパーの主要部品となる皿バネを製造しています。
ブレーキダンパーの最大の特徴は滑り耐力の設定が可能なことです。
皿バネ1セットの滑り体力が数値で決められているため、例えば、震度5までは揺れに耐え、それ以上になると揺れを起こすように設定することができます。

滑り耐力：荷重が何キロニュートンになったら滑り始めるかというもの。