過酷な環境に耐えられる素材提供で長期間稼働を実現し、メンテナンスコストも削減。

大型商業施設には無くてはならないクーリングタワー

ビルやショッピングセンターなどの大型施設の屋上には、室内の熱を室外に放出するクーリングタワー(冷却塔)が設置されています。クーリングタワーは大きな羽を回転させて空気を送り、気化熱を利用して水を冷却しています。
羽を回転させる動力の伝達にカップリングが用いられています。全長4mもの羽を使用するような大型のクーリングタワーになるとファンの減速機からモーターまで数mの距離があり、その間をカップリングで繋ぐためにはさまざまな要件が求められます。

メンテナンスは定期点検レベルまで軽減され、エレメントの部品交換程度で済むためコスト削減にも大きく貢献しています。

中でも重要視されるのが材質です。屋外で、しかも非常に湿度が高い環境にあるため耐久性が課題でした。従来、標準的には鉄が使用されていましたが、大同精密工業は大同特殊鋼のグループ会社という強みを活かし、錆に強いステンレス製のカップリングを提案しました。ステンレスは鉄と比較して加工しづらい材質ですが、大同精密工業の切削加工技術により
対応しています。また近年では、ステンレスより軽くて強く、腐食しないという特性を持った特殊素材CFRPを用いるケースも出ています。

クーリングタワーへの応用例
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